展示・プログラム
舟越桂 版画展|ね、どこを見ているの?

本展について
見る。じっと見る。おそるおそる見る。
近づいて見る。離れて見る。振り向きざまに見る。
「人間」をモチーフに数多くの彫刻作品をつくり続けた舟越桂(1951-2024)。 舟越は彫刻家でありながら、さまざまな技法に取り組む版画家でもありました。
このたびOpenDNA Spaceのオープンを記念して、 舟越桂の版画とドローイング10点を展示します。 思考を深め、感覚を研ぎ澄ませる、この空間のはじまりを見守る存在として 選んだ作品です。
立体とはまた異なる独特の存在感と、想像力をかき立てる はるか遠いまなざしの行方を、じっと見つめてみませんか。
2つの展示会場
ここは、ひらかれた展示空間です。
一見すると、そう大きくはない、50平米ほどのスペース。
ですがもうひとつ、かくれた展示会場が存在します。
まずはどうぞ、仙川のOpenDNA Spaceヘお越しください。 前もって準備しておくことはありません。 そこに広がるのは、ただまっすぐに「表現」と向き合う時間。
もうひとつの展示会場は、OpenDNAアプリです。 そこでは「表現」をひもとき、深める、 手がかりとなるようなコンテンツを、少しずつお手元へ届けます。
リアルとアプリ。ふたつを自由に行き来することで、 展示が持つ手ざわりや非日常性が、日常の中へじわじわ染みだしてくる。 そんな、ひらかれた展示空間です。
来歴
舟越桂/FUNAKOSHI Katsura 1951–2024
舟越桂は楠(くすのき)を用いた彩色木彫で国際的に高い評価を受けた彫刻家です。
彫刻と並行して、さまざまな技法の版画作品も発表しました。
略年譜
1951年 岩手県盛岡市に生まれる
1975年 東京造形大学彫刻科卒業
1977年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1986–87年 文化庁芸術家在外研修員としてロンドンに滞在
1988年 第43回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品
1992年 ドクメンタIXに出品
1993年 エディション・ワークスにてリトグラフ制作
1994年 寺内版画工房にてリトグラフ制作
1997年 木版画を制作(摺師:戸田 正、篠原奎次)
2001年 高橋工房にて木版画制作
2008年 「舟越桂 夏の邸宅 アール・デコ空間と彫刻・ドローイング・版画」展(東京都庭園美術館)
2011年 紫綬褒章受章
2013年 キドプレスにて銅版画制作
2017年 キドプレスにて銅版画制作
2024年 3月29日死去、享年72/「舟越桂 森へ行く日」(彫刻の森美術館)
※下線は今回取り上げている作品の制作を示す


